2018/03/21 京の山・仙人工房「空」

太陽が春分点を通過する日、もう少し暖かで陽射しがあれば「春」を感じること
できるのですが、三日続きで太陽は雲に閉ざされたまま。
でも、弦楽コンサートってなにかしら春の予感。
そんな期待感を満たしてくれる「小さな森の音楽会」に行ってきました。

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プログラム。今回は未知の曲ばかり。
客として出会った我が友人(弦楽奏者)もほぼ知らない曲なんだとか...
ちょっと身辺多忙だったこともあり、予習!? なしで出かけることになりました。

演奏は アンサンブル サウンドドレス の3名による二重奏と三重奏。

オープニングは シベリウス: ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲.

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国はフィンランド。春を待ちわびる気持ちは我々より格段に大きいことでしょう。
ヴァイオリンの勢いある旋律にそんなこと感じていたら、ヴィオラの弓の動きが
普通じゃない。一音一音弓の角度を変えるアルペジオでした。
弦楽演奏って弓の動きがそろっていること多いのに、
伴奏に徹するというのも有り なんですね~

ルイ・シュボア: ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 ホ短調 Op.13

同じ2名による二重奏。3楽章ありまして、組立は案外古風。
音だけ聴いたら、四重奏って思えるほどの多彩な音空間でありました。

ベートーヴェン: ヴィオラとチェロのための二重奏曲 変イ長調
        「2つのオブリガード眼鏡付き」1楽章

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まず、編成が意外。ヴィオラがヴァイオリンに替わって高音域を担うわけではない。
チェロとほぼ対等に、旋律、伴奏は交替繰り返しながら... でした。
そして、構成はベートーヴェンらしく、高音から低音まで幅広く、
『眼鏡付き』と言うのは、しっかり譜面見なけりゃ弾けない難曲である...
見て、聴いて、納得しました。

コダーイ: インテルメッツォ/弦楽トリオ

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ようやく3名揃いました。
コダーイ は ハンガリー。南下すると曲調変わるものですね。
景色の中に働く人が見えている... みたいな感覚です。
もちろん リストの作品なんかに独特なもの感じますが、それが当地の民謡からくるもの
なんですね。

コダーイ: ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.7

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時代は第一次世界大戦 (歴史 殆ど忘れてますが) で、景色の人も平穏ではない。
主旋律は高いところヴァイオリン、低いところチェロと分け合って、
フィナーレにふさわしい力感溢れる演奏でした。

森を感じる音で始まって、しだいに人間味感じる音に変わっていく
面白いプログラムでした。
弦楽曲の幅ってまだまだ広そうで、これからも少しずつ体験して
いいもの いっぱい 見つけていきたいものです。

アンサンブル サウンドドレス のページは
https://sounddress.wixsite.com/sounddress

またどんな企画が揚がるか 楽しみです。


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