2017/12/10 Neue Musik

京都駅から西に走って二つ目の「桂川駅」、いつできたのでしょう?
日曜の午後に結構な乗降客でした。
東に数分歩いたら Neue Musik に着きました。ウチから20分、なんと近いこと!

' アンサンブル サウンドドレス ' の「フランスのお茶会と、サロンコンサート」に
お声がけ頂いたのでありました。

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出し物が何やら難しそうで、YouTubeで視聴したり、フランス文化に詳しい方に
あれこれ尋ねた数ヶ月。
どこを切ってもフランス風味が溢れている... と紹介されているんですが、
映画に出てくるお洒落なパリの風情とは何か違う、絶対違うの印象が膨らみ、
「サッカーのフランスチームの荒々しさ、あれがフランス。」
こんな助言が理解への第一歩でした。
そうこうしているうちに、生で見聞きできる日がやってきたという話です。

挨拶と簡単な曲紹介の後、演奏は定刻に始まりました。

エルネスト・ショーソン:
ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調 作品21

第1楽章 決然と(Décidé)

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solo violin と 後方に piano.
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1st violin, 2nd violin.
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viola と cello.

ピアノの明瞭な3音、これがテーマであり、主旋律。
四重奏が順に加わり、厚み増した上で、solo violin の弓が動きます。
ここから物語始まりました。
Violin sonata でもあり、四重奏が加わっている時は violin concert.
その両方楽しめるのですが、ソロはお一人立ち姿勢なので、動きが華麗ですね~
視線は随分偏ってしまいました。

第2楽章 シシリエンヌ: 速くなく(Pas vite)

ゆっくりテンポの6/8拍子。
ここでのんびり聴き入っていたいのですが、とても短い楽章です。
カメラをバッグから取り出して、ほんの数枚撮ったところで終わりでした。

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休憩、私はいつものように外。仲間3, 4人いました。

フランスのお茶会は、美味しい紅茶とマカロンで開演前に頂きましたが
部屋に戻って紅茶もう一杯。紅茶は滅多に飲まないので、満足感人並み以上です。

ほどなく演奏再開で、
第3楽章 荘重に(Grave)

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solo violin 交替です。そのソロで始まる暗~い楽章です。
簡単な解説ありましたが、各々の役割が少しずつ変化していくのがわかります。
中低音がメインで、高音がバックに回る時など顕著でした。

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第4楽章 非常に活発に(Très aminé)

最終楽章はさらに複雑。
主旋律が左行ったり、右行ったり。ピチカートは随時挿入みたいな忙しさ。
二つの異なる旋律が絡み合ってると思ったらいよいよ終盤。
はじめのテーマが出てきそうな予感... と思ったところで激動のフィナーレでした。

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終始、真剣な面持ちで、緊張感に満ちた演奏とそのメロディに、
挑む、闘う、しかも勝利する、そんな強い意気込みとともに、時に冷静な思考、
ほんといろんな人間性を感じました。
これもひとつのフランスの香りなんですね~
闘うサッカーチームの姿を再び思い出したのでありました。

資料見ていると、ショーソンはこの曲の初演で好評得たようですが、
これは生で見る曲なんかな~ そんな気がしました。
音聴いただけでは、誰がナニやってるのか不明で、それはそれでいいかも知れませんが、
見ることは間違いなく面白さ倍増でした。

ショーソンの音楽を「重さと心地よさ」と表現する方もおられますね。
ゆるくて甘美なクラッシック音楽が元々好みでしたが、
これを機に、また視野広げていきたいものです。

アンサンブル サウンドドレス のページは
https://sounddress.wixsite.com/sounddress

今後の企画をまた楽しみにします。


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